「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2007-07-20から1日間の記事一覧

「夢見る水の王国」連載第11回/月刊北國アクタス8月号

二日月と三日月の夜に市で売られた物には、月の命が宿る。それを食べ、身につける者は、月に護られる。 ――ハルモニア博物誌より連載第十一回。前回までのあらすじ 少女は、祖父急逝のショックでマコとミコの二人の少女に分裂。マコはミコから名前と宝物の角…