「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2007-09-20から1日間の記事一覧

「夢見る水の王国」連載第13回/月刊北國アクタス10月号

満月の晩、月光がそこだけ強く集まる場所がある。そこには、月光を鋳込んだ瑠璃(るり)色の玻璃(はり)を蔵した塔が埋まっている。塔は時に幻の青い炎をあげ、砂漠の旅人を惑わす。 ――ハルモニア博物誌より連載第十三回。前回までのあらすじ 祖父急逝のシ…