満月の晩、月光がそこだけ強く集まる場所がある。そこには、月光を鋳込んだ瑠璃(るり)色の玻璃(はり)を蔵した塔が埋まっている。塔は時に幻の青い炎をあげ、砂漠の旅人を惑わす。 ――ハルモニア博物誌より連載第十三回。前回までのあらすじ 祖父急逝のシ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。