「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2007-10-20から1日間の記事一覧

「夢見る水の王国」連載第14回/月刊北國アクタス11月号

砂蛍(すなほたる)の寿命は丸一日。夕暮れに羽化し、朝まで光の舞を舞う。今宵(こよい)光る砂蛍は、昨日の砂蛍ではない。 ――ハルモニア博物誌より連載第十四回。前回までのあらすじ 祖父急逝のショックでマコとミコの二人に分裂した少女万美子。荒ぶる魂…