「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

『夢見る水の王国』発売中!/6月27日、金沢で朗読会

ysk2009-06-12

  • 寮美千子の新作長編ファンタジー『夢見る水の王国』角川書店より上下2巻で刊行されました。絶賛発売中。
    読み進めるにつれて読者の世界観が一変してしまう――そんな力を秘めた物語こそ、本物のファンタジーなのだと私は思う。澄明な驚きと旅への憧れに満ちた『夢見る水の王国』は、その最新にして最深の実例に他ならない。(東雅夫
    いつの間にか「剣と魔法の物語」になってしまった「ファンタジー」は、もともと幻想小説をさす言葉だった。この作品は、最近、妙に薄っぺらくなってしまったファンタジーを、もともとあった場所に力強く引き戻してくれた。ゆるやかに広がり、きりきりと胸に迫ってくる、寮美千子の最新作。ファンタジーが美しい牙をむいてこちらをにらんだような気がした。(金原瑞人
  • イベントあります。
    ファンタジーの力――「夢見る水の王国」出版記念・朗読&トーク
    日時:6月27日(土) 18:00〜20:00
    場所:金沢文芸館金沢市尾張町1-7-10 電話 076-263-2444)
    料金:100円(お茶・お菓子つき 特製絵はがきプレゼント)
    主催:金沢文芸館

    第33回泉鏡花文学賞受賞作家・寮美千子氏の、受賞後はじめての長編小説「夢見る水の王国」。地元誌「アクタス」に2年3カ月連載されたこの作品が、単行本になりました。金沢から生まれた新しい作品を記念して、作家自身による朗読とトークの会を開きます。作家と語る茶話会もご用意しておりますので、気軽におこしください。
    みなさま、ぜひお誘い合わせの上お越しください。