「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「夢見る水の王国」連載第4回/月刊北國アクタス1月号

頭蓋に月が棲んでいるので、猫の目は光る。王の闇には、双子の月が巡る。 ――ハルモニア博物誌より連載第四回。前回までのあらすじ 会計士を引退し、海辺の別荘で黒猫を友に悠々自適の暮らしをしていた香月耿介(かつきこうすけ)のもとに、突然、娘の美沙(…