「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

『夢見る水の王国』日刊ゲンダイで紹介

  • 日刊ゲンダイで紹介されました。
     祖父が急逝したショックで記憶をなくしてしまった少女マミコ。
    気がつくと、時の止まった海岸にたたずみ、目の前には漂着した木馬と壊れた角。
    少女の体から分かれた影は分身「マコ」を名乗り、角を抱え、水平線のかなたに消えてしまう。
    角を取られた木馬は白馬となり、少女を乗せてマコの後を追う……。
     泉鏡花文学賞受賞の著者が描く耽美ファンタジー
    日刊ゲンダイ「新刊あらかると」、2009年8月21日(20日発行)※書影あり
    ……というわけで、日刊ゲンダイ的には「耽美ファンタジー」となるようです。これはこれで納得の形容。