「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「夢見る水の王国」連載第8回/月刊北國アクタス5月号

追いかければ、追いかけるだけ、世界の果ては、彼方へと遠のく。 ――ハルモニア博物誌より連載第八回。前回までのあらすじ 島の雲母鉱山の老鉱夫は、雲母に映る夢の絵を砕き、世界に還すことを仕事としていた。ある日、愛らしい少女の顔を見つけ、老鉱夫はそ…

『日本一怖い! ブック・オブ・ザ・イヤー2006』で紹介

『楽園の鳥』の泉鏡花賞受賞について、『日本一怖い! ブック・オブ・ザ・イヤー2006』(SIGHT編集部/編、ロッキング・オン、2005年12月刊)で紹介されていました。 意義深いといえば、泉鏡花賞の結果もまた。浅学非才のトヨザキ、自らの不…