「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2009-01-01から1年間の記事一覧

『夢見る水の王国』日刊ゲンダイで紹介

日刊ゲンダイで紹介されました。 祖父が急逝したショックで記憶をなくしてしまった少女マミコ。気がつくと、時の止まった海岸にたたずみ、目の前には漂着した木馬と壊れた角。少女の体から分かれた影は分身「マコ」を名乗り、角を抱え、水平線のかなたに消え…

『夢見る水の王国』日経新聞に書評掲載

書評といっても短いものですが、いちばん早い掲載でした。 児童文学+ファンタジーのコンセプトで出発した〈銀のさじ〉叢書の1作。祖父と孫娘の水と石をめぐる迷宮的冒険を描く。ポリフォニックな語り方の工夫に目を見張った。小谷真理「目利きが選ぶ今週の…

読売新聞夕刊「人物クローズアップ」に登場

読売新聞夕刊の文化欄に人物紹介記事が載りました。 鉱物や地質にまつわる無数のイメージが、詩のように歌のように、語りにのせてあふれ出す。自分の影に名前と記憶を奪われた少女が、たどり着いたのは外輪山に囲まれた不思議な島。そこでは海よりも地面の方…

『夢見る水の王国』公明新聞に書評掲載

公明新聞の書評。 村上龍の初期の傑作『コインロッカー・ベイビーズ』がハリウッドで映画化され、来年公開されるという。コインロッカーに捨てられた子供たちが成人してから、自分たちを捨てた母親を探して復讐するという話だったが、あれから三十年、育児放…

『夢見る水の王国』産経新聞に書評掲載

産経新聞の書評。 新人オペラ歌手のマミコが海辺の小さな町を訪れます。少女時代、マミコは祖父さんと2人、ここにある別荘で暮らしていました。その縁で、新ホールのこけら落とし公演をすることになったのです。 懐かしい別荘での一夜、マミコは不思議な夢…

イベント:6月26・27・28・30日『夢見る水の王国』発売記念朗読会

寮美千子『夢見る水の王国』発売記念朗読会が、各地で開催されます。お近くの会場へぜひお越しください。 6月26日(金)大阪・中崎町日時:6月26日(金)18:30開場 19:00〜場所:珈琲舎 書肆アラビク(地下鉄谷町線「中崎町」駅より徒歩3分…

『夢見る水の王国』発売中!/6月27日、金沢で朗読会

寮美千子の新作長編ファンタジー『夢見る水の王国』、角川書店より上下2巻で刊行されました。絶賛発売中。読み進めるにつれて読者の世界観が一変してしまう――そんな力を秘めた物語こそ、本物のファンタジーなのだと私は思う。澄明な驚きと旅への憧れに満ち…

イベント:6月6日、寮美千子新作『夢見る水の王国』発売記念朗読

5月28日、寮美千子の新作長編ファンタジー小説『夢見る水の王国』の単行本が発売になります。それを記念して、6月6日に、著者による朗読が行われます。会場は奈良ホテル近くの「大乗院庭園文化館」。すばらしいロケーションの、すてきな施設です。6月…