満月の晩、月光がそこだけ強く集まる場所がある。そこには、月光を鋳込んだ瑠璃(るり)色の玻璃(はり)を蔵した塔が埋まっている。塔は時に幻の青い炎をあげ、砂漠の旅人を惑わす。 ――ハルモニア博物誌より連載第十三回。前回までのあらすじ 祖父急逝のシ…
美しい大地の思い出を受けとったときのままの姿で心に 刻みつけておいてほしい。 ――「父は空 母は大地」よりついに民事提訴。前回までのあらすじ 百五十年前のアメリカ先住民首長のスピーチをもとにした『父は空 母は大地』は、エコロジー思想の神髄を伝える…
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