「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

番外:「父は空 母は大地」の著作権侵害で岩井國臣前議員を民事提訴

ysk2007-09-18

美しい大地の思い出を
受けとったときのままの姿で
心に 刻みつけておいてほしい。
   ――「父は空 母は大地」より
ついに民事提訴。
前回までのあらすじ 百五十年前のアメリカ先住民首長のスピーチをもとにした『父は空 母は大地』は、エコロジー思想の神髄を伝える絵本。それが建設族自民党参議院議員に無断で「開発こそ自然との共生」というような主張の補強に使われている。著作権侵害を指摘する内容証明を出したら「知りません」という、謝罪なしの返答。そこで弁護士を通じて今度は警告書を送ったら、完全無視。誠意の欠片も見られない対応だった。2007年8月1日「番外:寮美千子編訳『父は空 母は大地』が盗用されている」より要約)

  • 著作権保護期間延長問題でもお世話になっている福井健策弁護士に労を執っていただき、本日9月18日、東京地裁訴状を提出。具体的な裁判の展開はまだ先だが、法的には鉄板なので、これでとりあえずの一区切り。
  • 刑事告発は、手間の割にリターンが不確実(起訴されるかどうかが不透明)なので見送ることに。民事提訴だけでも個人にとってはけっこうな大事業だ。
  • 岩井國臣前議員は現在、国土政策研究会の会長という、見方によっては参議院議員時代よりも強い地位に就いている。はっきりさせるところははっきりさせねばならない。
  • 今回の訴状寮美千子サイトで既に公開中。経緯と資料もご参照ください。