「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「夢見る水の王国」連載第12回/月刊北國アクタス9月号

砂漠の舟人(ふなびと)は、まつろわぬ民。眠りは水を呼び、人々を近づけない。 ――ハルモニア博物誌より連載第十二回。(全二十四回)前回までのあらすじ 祖父急逝のショックでマコとミコの二人に分裂した少女万美子。ミコから名前を、一角獣から角を奪った…

番外:寮美千子編訳『父は空 母は大地』が盗用されている

百五十年前のアメリカ先住民首長のスピーチをもとにした『父は空 母は大地』は、エコロジー思想の神髄を伝える絵本。それが建設族の自民党参議院議員に、無断で、しかも「建設こそ自然との共生」というような主張の補強に使われているとなれば、具合が悪い。…