「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「夢見る水の王国」連載第5回/月刊北國アクタス2月号

すべて中心に空虚を抱くものは力を得る。そこから別世界の力が溢れてくるからだ。 ――ハルモニア博物誌より連載第五回。前回までのあらすじ マミコは、生まれてすぐに雑誌記者の母・美沙と離れ、海辺の別荘で、祖父と黒猫のヌバタマと暮らしてきた。マミコが…