2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
日刊ゲンダイで紹介されました。 祖父が急逝したショックで記憶をなくしてしまった少女マミコ。気がつくと、時の止まった海岸にたたずみ、目の前には漂着した木馬と壊れた角。少女の体から分かれた影は分身「マコ」を名乗り、角を抱え、水平線のかなたに消え…
書評といっても短いものですが、いちばん早い掲載でした。 児童文学+ファンタジーのコンセプトで出発した〈銀のさじ〉叢書の1作。祖父と孫娘の水と石をめぐる迷宮的冒険を描く。ポリフォニックな語り方の工夫に目を見張った。小谷真理「目利きが選ぶ今週の…
読売新聞夕刊の文化欄に人物紹介記事が載りました。 鉱物や地質にまつわる無数のイメージが、詩のように歌のように、語りにのせてあふれ出す。自分の影に名前と記憶を奪われた少女が、たどり着いたのは外輪山に囲まれた不思議な島。そこでは海よりも地面の方…
公明新聞の書評。 村上龍の初期の傑作『コインロッカー・ベイビーズ』がハリウッドで映画化され、来年公開されるという。コインロッカーに捨てられた子供たちが成人してから、自分たちを捨てた母親を探して復讐するという話だったが、あれから三十年、育児放…
産経新聞の書評。 新人オペラ歌手のマミコが海辺の小さな町を訪れます。少女時代、マミコは祖父さんと2人、ここにある別荘で暮らしていました。その縁で、新ホールのこけら落とし公演をすることになったのです。 懐かしい別荘での一夜、マミコは不思議な夢…