授賞式報道
- 22日、金沢市で授賞式がありました。
楽園の鳥―「羽ばたくことできた」寮さん、喜び語る(asahi.com:マイタウン石川)
……これは授賞式に先立っての記者会見での内容。記者の人たちからは踏み込んだ質問は出ませんでした。
金沢市主催の第33回泉鏡花文学賞の授賞式が22日、金沢市高岡町の市文化ホールであった。小説「楽園の鳥 カルカッタ幻想曲」(講談社)で受賞した寮美千子さん(49)=神奈川県相模原市在住=は記者会見で、「出版後、鳴かず飛ばずで絶滅危惧(きぐ)種と言われたが、崖(がけ)っぷちから転落せずに羽ばたくことができた」と笑顔をみせ、「今後の作品のなかで金沢が舞台として出てくる日もあると思う」と語った。
寮さんは泉鏡花のイメージについて、「幻想小説と言われるが、単に幻想に逃避するという柔なものではない」と述べ、「泉鏡花のように、自分ならではの独自のジャンルを切り開いていきたい」と意欲を示した。
この日は、市民らの文芸を対象にした泉鏡花記念金沢市民文学賞の授賞式もあり、「卯辰」で受賞した寺本親平(本名・信一)さん(62)=金沢市在住=と、「コクトー、1936年の日本を歩く」で受賞した西川正也さん(42)=群馬県伊勢崎市在住=が、山出保市長から副賞の賞金30万円などを受け取った。
【写真】記者会見で受賞の喜びを語る寮美千子さん=金沢市文化ホールで
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この後、地元高校の新聞部と文芸部の人たちとの記者会見があったのですが、こちらはいい質問がたくさん出て、たいへん活発でした。
そして、授賞式では泉名月氏によるお祝いの言葉、五木寛之氏によるすごいコメントに続き、受賞者による30分間のスピーチが大好評というかバカウケという感じで、大いに盛り上がりました。
授賞式の後は、それこそ会う人ごとに、口々に「感動しました」「面白かった」という言葉を述べられていました。また「こんな受賞スピーチは初めて」「新しい」「革新的」という評価もありました。
用意したスライド(パソコンのプレゼンテーション・ソフトで作成、著作の表紙、現地取材の写真、スピーチで引用した文章を投影)も好評でした。