「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

授賞式での選考委員コメント/泉名月氏

  • お祝いの言葉 泉名月(なつき)氏
    「第33回の泉鏡花文学賞をご受賞の寮美千子さん、おめでとうございます。寮美千子さんは泉文学賞を夢に思い、憧れに憧れていらっしゃいました。そしてこのたびは、世にも不思議な、おめでたい、かわいい、美しい星の星回りになりまして、寮美千子さんの『楽園の鳥カルカッタ幻想曲―』を推薦させていただくことができました。『楽園の鳥カルカッタ幻想曲―』を、広い、大きなお心で立派にお決めいただきました五木寛之先生、そしていつも非常にご熱心で、批評しておられます村松友視先生、金井美恵子先生、村田喜代子先生、そしてご理解の深い金沢市の推薦委員の先生に感謝申し上げます。寮美千子さん、夢が叶って本当にようございました。おめでとうございます。みなさま、ありがとうございます」
    ……これはまさに「うれしい!」という感じが会場全体に広がるような、大変におめでたい気分のお祝いの言葉でした。名月さんが、鏡花の娘として、今回の受賞を本当に心から嬉しく思っていらっしゃるようすが溢れまくっていました。ありがたいことです。