「楽園の鳥」+「夢見る水の王国」メモ

松永洋介が作成した、寮美千子の長編小説『楽園の鳥 ―カルカッタ幻想曲―』(講談社2004)と、その作中ファンタジー『夢見る水の王国』(上下、角川書店2009)についてのメモ。作中のガンジス神話は『天からおりてきた河 インド・ガンジス神話』として絵本化(山田博之・画、長崎出版2013)。

2005-02-10から1日間の記事一覧

覚書:すべては風と共に去りぬ(だが土地は残っている)

映画『風と共に去りぬ』の主人公スカーレット・オハラは、『楽園の鳥』の主人公アモウ・ミチカに負けず劣らずの“行動力のある莫迦”である。目の前にある賢明な道をどうしても選択しない主人公にイライラさせられるのは、共演する登場人物のみならず、見てい…