月は迷っている。迷わなかった月など、ひとつもない。だから、いまも夜ごとに形を変え、ひとときとして留まることがない。 ――ハルモニア博物誌より『楽園の鳥』の作中作として登場していたファンタジー小説「夢見る水の王国」。構想十五年の超大作。ついに商…
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