宇山日出臣氏死去
- 『楽園の鳥』を単行本として世に出した宇山日出臣さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
- 各紙訃報:
元講談社文芸局第三出版部長の宇山日出臣さん死去(asahi.com)
2006年08月05日23時34分
宇山 日出臣さん(うやま・ひでおみ=元講談社文芸局第三出版部長、本名秀雄〈ひでお〉)3日、肝硬変で死去、62歳。通夜は10日午後6時、葬儀は11日午前10時から川崎市高津区下作延1872のかわさき北部斎苑で。喪主は妻慶子さん。自宅は同市宮前区宮崎2の6の11のC―126。
謎解きの魅力を前面に打ち出した「新本格」という推理小説の仕掛け人で、綾辻行人氏らを世に送り出した。編集者としての功績で第4回本格ミステリ大賞特別賞。おくやみ:宇山秀雄氏=ミステリー編集者(YOMIURI ONLINE)
宇山秀雄氏(うやま・ひでお=ミステリー編集者)3日、肝硬変で死去。62歳。告別式は11日午前10時、川崎市高津区下作延1872かわさき北部斎苑。喪主は妻、慶子さん。
講談社ノベルス「新本格ミステリー」の生みの親で、綾辻行人、法月綸太郎、歌野晶午ら人気作家を育てた。編集者としての業績で2004年に本格ミステリ大賞特別賞、「ミステリーランド」の編集で06年にうつのみやこども賞特別賞。
(2006年8月5日21時56分 読売新聞)訃報:宇山日出臣さん62歳=編集者(MSN毎日インタラクティブ)
……宇山さんの存在感を示すのは朝日の見出し。訃報に「元講談社文芸局第三出版部長の」と付くのは「文三の宇山」以外ありえないだろう。
宇山日出臣さん62歳(うやま・ひでおみ<本名・秀雄=ひでお>編集者)3日、肝硬変のため死去。葬儀は11日午前10時、川崎市高津区下作延1872のかわさき北部斎苑。自宅は同市宮前区宮崎2の6の11のC126。喪主は妻慶子(けいこ)さん。
講談社で長年、ミステリー小説の編集を手掛け、数々の作家をデビューさせた。編集者としての功績が認められ、04年に本格ミステリ大賞特別賞を受賞。
毎日新聞 2006年8月5日 23時45分 - 「奇蹟のような出会いの数々を経て届いたのが、千二百枚の大作としか言いようがない原稿でした。本格ミステリとは対極にある、宇山君が最も苦手とする男女の恋愛小説ですが、極彩色の虚無へのささげものです。」(宇山日出臣氏)そうして宇山さんの手になって出版された『楽園の鳥』が、これまた「人間の不思議な縁の輪のなか」(五木寛之氏)から泉鏡花賞を受賞。その縁で、作中作のファンタジー大作「夢見る水の王国」の連載が始まろうという矢先。
- 宇山さんが「寮さんの『楽園の鳥』を出すために、35年間、編集者として仕事をしてきたような気がします」とおっしゃるところを何度も見ました。講談社の名編集者として、実に見事な花道。だけどしかし、現世の定年はまだまだ先のはずではないの?